坪貸し・従量課金・3PL一括委託の違い|契約形態の選び方
著者・監修 ・ YDAIコンサルティング株式会社 代表
目次
坪貸し、従量課金、3PL一括委託は、利用量の変動、委託する作業、確認する担当、契約条件を同じ表で比較して整理します。3PLの基本的な意味は、3PLと保管委託の違いで確認し、本記事では契約形態ごとの利用量と作業範囲の違いに焦点を当てます。
契約形態の比較とは、保管場所の利用、利用量に応じた費用、保管と付帯作業を含む委託の違いを、確認項目で比べることです。料金だけではなく、保管、入出庫、荷役、記録、変更時の連絡を分けて確認します。
| 形態 | 利用量の考え方 | 作業範囲 | 確認したい契約条件 |
|---|---|---|---|
| 坪貸し | 利用する場所と期間 | 保管場所の利用 | 期間、更新、原状回復 |
| 従量課金 | 利用量と作業の単位 | 保管・入出庫などの対象 | 単位、集計、変更 |
| 一括委託 | 保管と付帯作業の組合せ | 作業の分担 | 範囲、記録、連絡 |
契約形態は作業範囲と一緒に比較する
坪貸しで確認する条件を整理する
坪貸しでは、利用する場所、利用開始日、利用終了予定日、保管する貨物、保管場所で行う作業を整理します。場所の大きさだけでなく、貨物の荷姿、ラックや棚の利用、入出庫の予定、保管中の記録を確認表に記載します。利用期間と更新に関する情報も同じ表にします。
保管場所を使う条件と、入出庫や荷役を依頼する条件は分けます。場所の利用に関する行と作業に関する行を区別すると、契約書や見積書のどの説明を確認するかを整理できます。

従量課金で確認する条件を整理する
従量課金では、何を利用量として数えるか、どの作業が対象かを確認します。重量、容積、容器数、パレット数、入出庫回数、作業回数などの単位は、貨物と作業の条件に対応させます。単位だけでなく、集計する期間と記録の方法も確認項目にします。
利用量が変わる予定がある場合は、確定した数量と見込みの数量を別欄にします。数量の変更が保管、入出庫、荷役のどの行に影響するかを記録すると、条件変更時に確認する範囲を追えます。
一括委託で確認する条件
保管以外の作業範囲を確認する
一括委託を比較する際は、保管以外にどの作業を含むかを確認します。入庫、荷下ろし、搬送、検品、棚札・ロケーション表示、出庫、積み込み、記録、連絡を場面ごとに並べます。作業名だけでなく、開始と終了、対象貨物、確認する記録を記載します。
委託する作業の範囲は、貨物の荷姿や入出庫の予定によって変わる場合があります。フォークリフト、ハンドリフト、検品台と検品用スケールを使う作業があるときも、どの貨物・どの場面に関する作業かを確認します。

責任分担を確認する
責任分担は、入荷、保管、出庫、記録、予定変更の各場面で、誰が何を確認するかを表にします。依頼する側、委託先、運送事業者などの役割を分け、確認する情報と記録する情報を対応させます。契約形態の名前だけで役割を決めつけず、作業の場面ごとに確認します。
保管の役割に関する基本的な違いは、営業倉庫と自家倉庫の違いも参考になります。各場面の担当を記録すると、連絡先と確認する書面を整理できます。
比較表にそろえる項目
利用量の変動を確認する
利用量の変動は、貨物の数量、保管期間、入出庫回数、作業回数を分けて記録します。坪貸しでは場所と期間、従量課金では単位と集計、一括委託では作業範囲と組み合わせて確認します。変動の見込みは確定した内容と別欄にします。
同じ貨物でも、荷姿や入出庫の予定が変われば、確認する条件も変わります。変更前後の数量、荷姿、日時、作業内容、連絡先を記録し、どの契約条件に関わるかを確認します。
変更時の条件を確認する
変更時には、利用量、保管場所、作業範囲、入出庫予定、記録のどれが変わるかを整理します。変更前後の内容、適用したい日、連絡する窓口、確認する記録を一組で記載します。通常の条件と変更時の条件を別の行にすると、確認項目を読み分けやすくなります。
特殊な貨物の保管を検討する際には、危険物倉庫とは何かも確認できます。貨物の種類にかかわらず、利用量と作業範囲を対応させることが比較の基礎になります。

契約形態を選ぶ順番
自社で決める条件を先に整理する
まず、保管する貨物、荷姿、数量、保管期間、入出庫予定、必要な作業、記録、連絡先を整理します。次に、場所の利用、利用量の集計、作業範囲のどれを確認したいかを表にします。契約形態の名前から選ぶのではなく、貨物と作業の条件を先にそろえます。
確認表には、確定した情報と確認中の情報を分け、確認する担当と予定日を記録します。契約書を読む際は、表の各行と対応する条件を確認し、質問が残る行を整理します。

比較表を作る前に、貨物一覧を整理します。品名、荷姿、数量、保管期間、入出庫予定、保管場所、必要な作業、記録、連絡先を一行に記載します。この一覧を基準にすると、場所の利用、利用量の集計、作業範囲のどれを確認するかを形態ごとに整理できます。
坪貸しに関する行では、利用する場所、期間、保管する貨物、入出庫予定、場所に関する記録を確認します。従量課金に関する行では、単位、集計期間、対象貨物、入出庫・荷役などの対象作業を確認します。一括委託に関する行では、保管、入出庫、検品、記録、連絡の各作業を分けます。
利用量が変わる場合は、変更前後の数量、荷姿、保管期間、入出庫予定、作業範囲を記録します。どの契約形態でも、見込みの情報を確定した条件と混ぜず、確認する担当と予定日を別欄にします。変更の連絡を受けた日と回答を受けた担当も残します。
作業範囲を比較するときは、作業名だけでなく、開始と終了、対象貨物、作業場所、記録の方法を確認します。入庫、出庫、搬送、検品、棚札の確認、記録作成のどの場面かを分けると、同じ言葉で異なる作業を指すことを避けやすくなります。
役割を確認する欄には、依頼する側、委託先、運送事業者などの関係者が何を確認するかを記載します。担当者名だけでなく、役割、連絡窓口、確認する書面を対応させます。作業を担当する範囲と記録を確認する範囲を分けることも、確認表の重要な項目です。
比較結果を共有する際は、形態名だけで結論を示さず、貨物条件、利用量、作業範囲、変更時の条件、確認中の項目を一緒に示します。表を更新した日を記録すると、どの時点の情報に基づく比較かを確認できます。
契約条件の確認表は、貨物一覧と利用・作業の予定を対応させて作ります。貨物一覧には品名、荷姿、数量、保管場所、保管期間を記載し、予定表には利用開始・終了、入出庫、作業範囲、連絡先を記載します。どの条件がどの貨物に関するものかを確認できます。 この整理は、坪貸し・従量課金・一括委託の比較で確認する資料を対応させる際にも用います。
各行には、確認する書面、確認する担当、確認する時期、記録する内容を記載します。保管場所の利用、利用量の集計、入出庫、荷役、記録、変更連絡を別の行にし、同じ言葉で異なる対象を指さないようにします。 この項目は、坪貸し・従量課金・一括委託の比較の予定変更を確認するときにも参照できます。
利用量、保管場所、貨物の数量、荷姿、作業範囲、予定日が変わる場合は、変更前後の内容を別欄に残します。適用したい日、連絡先、確認する資料、回答を受けた担当を記録し、通常の条件と変更時の条件を分けます。 この確認を残すことで、坪貸し・従量課金・一括委託の比較の質問先をたどりやすくなります。
書面に書かれた条件と、貨物一覧・予定表に書かれた条件を照合します。記載がない項目は確認先と予定日を残し、確認済みの項目と区別します。資料を確認した日と確認した担当を記録すると、条件を見直す順を追えます。 この順序を、坪貸し・従量課金・一括委託の比較の条件整理にも引き継ぎます。
比較結果を共有する際は、契約形態や項目名だけでなく、対象貨物、期間、作業範囲、記録、連絡先、確認中の項目を一緒に示します。表を更新した日を残し、どの時点の情報かを確認できるようにします。 この記録は、坪貸し・従量課金・一括委託の比較の比較前提を見直す手掛かりになります。
確認表には、対象貨物、確認する資料、確認した担当、更新日を記載します。貨物一覧、予定表、作業記録の該当行を照合し、変更前後の内容を別の欄に残すと、見落としを減らしやすくなります。未確定の情報には確認予定日を添え、回答を受けた日も記録します。この扱いを、坪貸し・従量課金・一括委託の比較の関係者間で共有します。
単位、作業範囲、保管場所などの前提が変わったときは、依頼内容と記録を同時に見直します。この見直しを、坪貸し・従量課金・一括委託の比較の確認項目として表に反映します。
契約形態を比べる前に、自社が利用する場所、期間、貨物、作業を整理します。坪貸しでは利用する場所と期間、従量課金では利用量と集計の単位、一括委託では保管と付帯作業の分担を、それぞれ同じ比較表で確認します。名称だけで形態を選ばず、どの条件が固定で、どの条件が変動するかを記録することが出発点です。
作業範囲は、保管、入出庫、荷役、検品、記録、予定変更に分けて確認します。一つの形態で行う作業を他の形態にも含まれるものとして扱うと、比較の前提が揃いません。各作業について開始と終了、確認する担当、記録の方法を置くと、委託する範囲と自社で確認する範囲を読み分けられます。
利用量が変わる可能性がある場合は、変動する数量、保管する場所、作業の回数、見直す時期を別々に残します。契約期間の途中で変更が起きたときは、変更の内容、連絡先、記録を確認する担当を一覧にし、元の条件と対応させます。比較表は結論だけを示すのではなく、形態を選んだ前提を残す資料として使えます。
社内の検討では、保管委託の基本的な違いを確認したうえで、契約条件の行を一つずつ読みます。費目や作業名が同じでも、対象期間や責任分担が違う行は分けて質問し、回答待ちの事項を明らかにします。こうすると、契約形態の違いを費用だけでなく、利用条件と作業範囲から整理できます。
坪貸し、従量課金、一括委託を比べる際は、利用する場所、保管期間、貨物、作業範囲を同じ一覧に置きます。名称だけで選ばず、どの条件が固定でどの条件が変わるかを形態ごとに記録します。
坪貸しの行では、保管場所と利用期間を対応させます。従量課金の行では、利用量と集計の単位を対応させ、一括委託の行では、保管、入出庫、検品、記録の分担を分けます。
作業範囲は、入庫、出庫、搬送、荷役、検品、棚札の確認ごとに確認します。パレットやラックを使う場所を対応させると、形態ごとに誰が扱う作業かを読み分けやすくなります。
利用量や保管場所が変わる可能性がある場合は、変更前後の数量と作業の回数を別々に残します。契約期間の途中で変わる条件を記録しておくと、形態の比較を更新しやすくなります。
責任分担は、作業を担当する範囲と記録を確認する範囲に分けて読みます。依頼する側、委託先、運送事業者の役割を同じ言葉でまとめず、貨物の流れに沿って確認します。
契約形態の比較表は、単位と作業範囲を読み替えるための資料です。利用場所、利用量、付帯作業を対応させることで、自社で決める条件を整理できます。
まとめ
坪貸し、従量課金、一括委託の比較では、利用量だけでなく、保管、作業範囲、契約期間、記録を対応させます。形態ごとの前提と確認中の事項を表に残して検討します。

利用量と作業範囲を同じ表で確認すると、契約形態ごとの条件を整理できます。関連する記事は、選び方・比較から確認できます。
よくある質問
- Q. 坪貸しと従量課金は何が違いますか
- 坪貸しは利用する場所と期間、従量課金は利用量と作業の単位を確認します。どちらも貨物、保管期間、入出庫、作業範囲、変更時の条件を同じ表に整理します。
- Q. 一括委託では何を確認しますか
- 保管、入庫、出庫、荷役、検品、記録、連絡のどの作業を含むかと、各場面で誰が何を確認するかを確認します。対象貨物と作業範囲を対応させます。
- Q. 利用量が変わる場合はどうしますか
- 変更前後の数量、荷姿、保管期間、入出庫予定、作業範囲を記録し、適用したい日と連絡先を確認します。確定した内容と見込みの内容は別欄にします。
出典
本記事の出典は に内容を確認しています。
- 1.倉庫寄託約款|三井物産グローバルロジスティクス株式会社(mitsui-gl.com)