費用・相場

冷凍倉庫の荷役料を比較する方法|入出庫条件をそろえる

依
依田尚人

著者・監修 ・ YDAIコンサルティング株式会社 代表

10分
目次

冷凍倉庫の荷役料は、入出庫の単位、荷姿、作業範囲、受渡し条件をそろえ、保管料とは分けて確認します。保管期間が同じでも、車両、時間帯、検品の有無が異なれば、入出庫に関する条件は変わるためです。

冷凍倉庫の荷役料は、貨物を受け入れ、保管場所から出し入れする作業の条件に対応する費目です。見積書では、保管、入庫、出庫、付帯作業を別の行で確認し、何を一回の作業としているかを読みます。

作業場面確認する条件費目欄
入庫荷姿、数量、車両、到着時刻庫入の単位
保管場所への移動パレット、搬送、使用設備搬送の範囲
出庫数量、積み込み、受渡し庫出の単位
付帯作業検品、仕分け、記録作業名、発生条件

荷役料は入出庫条件と一緒に確認する

入庫時の荷姿と単位を整理する

入庫時は、段ボールとストレッチフィルムで包まれた貨物、平パレット、ボックスパレットなどの荷姿を記載します。容器数、重量、容積、パレット数のどれを作業単位にするかを、貨物一覧と対応させます。トラックバースでの受渡し方法、車両の種類、到着予定も同じ表に整理します。

作業単位の公開例として、三井物産グローバルロジスティクス株式会社「冷蔵倉庫荷役料率表」は、F級の普通荷役料率を10kgにつき28.80〜34.60円と示しています(取得日 2026-09-21)。適用日は公表されていない(取得日 2026-09-21 時点の公開値)ため、貨物の単位、作業場所、対象範囲を資料の記載と照合します。

冷凍荷役料で、パレット・台車・受渡し場所を対応させて、冷凍貨物の荷役単位をそろえる図
冷凍荷役料で、パレット・台車・受渡し場所を対応させて、冷凍貨物の荷役単位をそろえる図

出庫時の作業範囲を整理する

出庫時は、出庫する品名・数量、積み込み先の車両、受渡し場所、確認する記録を整理します。入庫と出庫が同じ荷姿であっても、出庫時に検品や仕分けが必要になる場合は、作業範囲が異なります。出庫指示の方法と、変更があったときの連絡先も記載します。

フォークリフト、ハンドリフト、台車などを使う予定がある場合は、設備名だけでなく、どの貨物をどの場所からどこまで移動するかを確認します。委託する作業範囲の考え方は、3PLと保管委託の違いも参考になります。

保管料と分けて見る費目

荷役に関する費目を確認する

荷役に関する費目は、入庫・出庫、保管場所への搬送、積み込み、荷下ろしのように場面ごとに分けます。作業の開始と終了を言葉で記録し、受渡し場所からどこまでを含むかを確認します。保管料の欄に作業が含まれる場合もあるため、費目名だけでは判断しません。

一回の作業が車両単位、荷口単位、重量単位、容積単位のどれかを確認します。単位が異なる回答は別の行にして、貨物一覧のどの数値を使うかを記載します。

冷凍荷役料で、荷下ろし・検品・搬送を対応させて、荷役料の作業範囲を分ける図
冷凍荷役料で、荷下ろし・検品・搬送を対応させて、荷役料の作業範囲を分ける図

付帯作業の費目を確認する

検品、仕分け、重量の読み取り、仮置き、記録作成などは、付帯作業として別に整理します。検品台と検品用スケールを使う作業なら、確認対象、担当、記録の方法を記載します。作業名と発生する場面を分けると、通常の入出庫と追加の作業を読み分けられます。

付帯作業は、貨物の状態、荷姿、受渡しの時間帯、依頼する内容によって確認項目が変わります。作業を一つの「その他」にまとめず、作業名、対象貨物、発生条件を表に残します。

比較表に残す条件

受渡し場所と時間帯を確認する

受渡し場所は、トラックバース、荷捌きの場所、保管場所への移動など、作業の順に確認します。時間帯は、車両の到着予定、荷下ろし・積み込みの予定、変更時の連絡時期を記載します。時間だけを比較せず、どの作業の時間かを明確にします。

公開されている料率表には、営業時間外や17時から21時30分までの荷役について割増規定を示すものがあります。三井物産グローバルロジスティクス株式会社「冷蔵倉庫荷役料率表」(取得日 2026-09-21)は、この時間帯を基本料率の6割増としています。適用日は公表されていない(取得日 2026-09-21 時点の公開値)ため、実際の受渡し予定と対象となる作業を確認します。

追加作業の発生条件を確認する

追加作業は、予定外の入出庫、荷姿の変更、検品の追加、仕分け、仮置きなど、発生する場面を分けます。発生のきっかけ、対象貨物、連絡先、記録を表にし、通常の荷役と混ぜないようにします。

貨物の数量が変わる場合は、変更前後の数量と適用したい日を記載します。入出庫の予定が変わる場合は、車両、時間帯、受渡し場所も一緒に確認します。

冷凍荷役料で、保冷カーテン・冷凍庫の扉・作業時間を対応させて、温度条件と荷役を結ぶ図
冷凍荷役料で、保冷カーテン・冷凍庫の扉・作業時間を対応させて、温度条件と荷役を結ぶ図

見積を比較する順番

同じ作業単位にそろえる

見積書は、まず保管と荷役を分け、次に入庫、出庫、付帯作業の順に並べます。各行で、貨物の荷姿、数量、単位、受渡し場所、時間帯、作業範囲が同じかを確認します。単位が違う行は金額を直接比べず、対象条件を質問事項として整理します。

保管の役割や契約形態を考える際は、営業倉庫と自家倉庫の違いも参照できます。比較表には、回答を受けた日と確認した担当を残し、予定変更があれば関係する行を更新します。

荷役の比較表は、貨物一覧を基準に作成します。品名、荷姿、数量、重量、容積、パレット数を一行にし、その行に入庫・出庫・付帯作業の条件を記載します。貨物情報が同じであることを確認してから、作業の単位と対象範囲を読みます。

入庫と出庫は、同じ作業名でまとめず、別の行にします。入庫時には荷下ろし、搬送、検品の順を、出庫時には出庫指示、搬送、積み込み、受渡しの順を記載します。どの行が一回の作業を表すのかを確認すると、回答の範囲を読み分けやすくなります。

時間帯に関する説明は、到着時刻と作業開始時刻を分けて記録します。車両が到着する時刻と、荷下ろしや積み込みを始める時刻が異なる場合があるためです。予定変更がある場合は、変更前後の時刻と連絡した担当を同じ行に残します。

検品、仕分け、重量の読み取りなどの作業は、対象貨物と確認する記録を対応させます。数量を確認するなら、どの品名・どの荷口を確認するか、誰が記録を作成するかを記載します。保管中の記録と受渡し時の記録を別にして、作業の目的を読み分けます。

冷凍貨物とともに特殊な保管条件を確認する場合は、危険物倉庫とは何かも参照できます。貨物の種類にかかわらず、作業を決めつけず、荷姿、受渡し場所、時間帯、担当の情報を表にして確認します。

比較の結果を共有するときは、金額の行だけでなく、単位、対象貨物、作業場所、時間帯、付帯作業を示します。確認中の項目は別欄にし、回答を受けた日と確認先を記録します。これにより、条件の変更後もどの行を見直すかを追えます。

荷役の予定表には、同じ貨物の入庫と出庫を別々に記載します。入庫時の数量、荷姿、車両、受渡し場所と、出庫時の数量、荷姿、車両、積み込み先を並べると、作業範囲が同じかを確認できます。予定が変わる場合は、変更前後の内容を行に残します。

作業場所については、トラックバースから保管場所までの範囲を確認します。荷下ろし、搬送、仮置き、検品、積み込みのうち、どこまでが作業の対象かを記載します。フォークリフトやハンドリフトを使う場面も、対象貨物と対応させます。

付帯作業を確認するときは、作業名だけでなく、発生する場面を記録します。検品なら確認する品名と数量、仕分けなら区分する内容、記録なら作成する書面を記載します。作業の範囲と記録の範囲を同じ行にし、通常の荷役とは別に扱います。

依頼先へ質問する場合は、対象貨物、作業場面、確認したい単位、受渡し場所、時間帯を示します。回答を受けた日と確認した担当を記録し、比較表の該当行に反映します。

確認表を使って、回答の対象条件と貨物一覧の情報が対応しているかを見直します。

冷凍荷役料で、車両・受渡し場所・追加作業を対応させて、追加荷役の場面を残す図
冷凍荷役料で、車両・受渡し場所・追加作業を対応させて、追加荷役の場面を残す図

冷凍貨物の荷役料を確認する際は、貨物の品名、荷姿、数量、温度条件と、入庫・出庫の作業を対応させます。車両から受け取る作業、保管場所へ移す作業、出庫時に積み込む作業は、同じ荷役という言葉でも対象範囲が異なります。比較表では、各作業の開始と終了、確認する記録、対象となる貨物を別々に記載します。

公開料率を読む場合には、表示された単位、対象となる作業、適用規定を確認します。単位が重量か容積か、通常の作業か追加の作業かによって、同じ貨物でも参照する説明が変わることがあります。数値を使って比較する前に、資料の対象と自社の予定が対応しているかを確かめ、異なる条件の数値を同じ欄に並べないようにします。

受渡し場所と時間帯は、貨物一覧とは別の作業予定表に記載します。到着予定、荷下ろし、搬送、検品、積み込み、引渡しを順に置くと、追加の確認が必要な場面を見つけやすくなります。予定が変わる場合は、変更前後の貨物、時刻、作業場所、連絡先を残し、見積の前提を確認します。

社内で比較する際は、保管料の行と荷役料の行を混ぜずに読みます。作業範囲に不明な点があれば、質問した内容と回答を受けた日を費目ごとに記録し、回答待ちの行を区別します。こうした確認を行うと、合計額だけでは分からない作業条件の差を共有できます。

冷凍貨物の荷役料は、品名、荷姿、入出庫、受渡し場所、作業時間を対応させて比較します。パレットや台車を使う場面は、どの貨物をどこまで搬送するかを作業行に記します。

温度条件は、荷役の開始から保管場所への引渡しまでの記録と結び付けます。保冷カーテンを通る受渡しと、冷凍庫の扉の内側で行う作業を同じ条件として扱いません。

荷下ろし、検品、搬送、積み込みは、それぞれの開始と終了を分けて確認します。検品台と検品用スケールを使う場合は、数量の記録がどの作業の範囲かを明らかにします。

追加作業を確認する際は、貨物の荷姿、車両、受渡し場所を同じ予定に置きます。通常の荷役と違う予定がある場合は、作業時間だけでなく搬送の区間を別に残します。

入出庫の予定が変わったときは、温度記録の確認先と荷役の連絡先を一緒に見直します。保管料の条件と混ぜずに更新すると、費目ごとの質問を整理できます。

冷凍貨物の荷役料比較は、温度条件と作業範囲を結び付ける資料です。受渡し、検品、搬送の順を対応させることで、どの作業に関する費目かを確認できます。

まとめ

冷凍貨物の荷役料は、保管とは別に、入出庫、搬送、検品、受渡しの範囲を確認します。作業の単位と時間帯を貨物情報・予定と結び付け、費目の対象を読み分けます。

冷凍荷役料で、温度条件・検品・搬送を対応させて、冷凍荷役料の前提を読む図
冷凍荷役料で、温度条件・検品・搬送を対応させて、冷凍荷役料の前提を読む図

荷役の条件を入出庫の予定と対応させると、費目の説明を確認しやすくなります。ほかの費用項目は、費用・相場から確認できます。

よくある質問

Q. 荷役料は保管料と別ですか
見積書の対象範囲を確認します。保管、入庫、出庫、搬送、検品、仕分けを別の行にし、どの作業が保管料に含まれるか、どの作業が荷役の費目かを照合します。
Q. 入出庫の条件は何を伝えますか
品名、数量、荷姿、重量・容積、車両、到着予定、受渡し場所、作業時間帯、検品の有無、連絡先を伝えます。未確定の内容は確認する担当と予定日を記録します。
Q. 追加作業はどう比較しますか
作業名、対象貨物、発生する場面、単位、受渡し場所、時間帯、記録の方法を分けて確認します。通常の入出庫と別の行にすると、説明を読み比べやすくなります。

出典

本記事の出典は に内容を確認しています。

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